「権威性ってよく聞くけど、具体的に何をすればいいの?」
「E-E-A-Tの中で権威性だけがよくわからない…」
「自分のサイトの権威性を高める方法を知りたい」
そんな疑問をお持ちではありませんか?
結論からお伝えすると、権威性とは「ある分野における知識・技術・実績などが社会的に認められ、信頼や影響力を持っていること」を指します。GoogleのE-E-A-Tという評価基準の一部として、サイトの権威性を高めることはSEOにおいて非常に重要です。
この記事では、権威性の基本的な意味から、Googleがどのように評価しているか、そして権威性を高める具体的な7つのルールまで、わかりやすく解説します。
この記事でわかること
- 権威性の基本的な意味と定義
- SEOにおける権威性の重要性とE-E-A-Tとの関係
- 権威性を高める7つの具体的なルール
- サイト種別ごとの権威性向上ポイント
- 権威性を損ねる4つのNG行為
権威性とは?30秒でわかる基礎知識

権威性とは、権威(社会的な承認)の有無や度合いを示す言葉です。
「権威性がある」= ある分野における知識・技術・実績などが社会的に認められ、信頼や影響力を持っていること
WebマーケティングにおいてはGoogleの「E-E-A-T」という評価基準の一部として、サイトの権威性を高めることが重要視されています。ビジネスにおいても、人々は権威性のある企業やブランドを信頼するため、購買意向に大きな影響を与えます。
権威 = 「社会的に認められた」という意味
日本国語大辞典では、権威を以下のように定義しています。
- ある方面で、知識や技術が抜群に優れていて威力のあること
- 専門の知識・技術について、その方面で最高であると一般に認められていること
マーケティングやSEOにおける「権威性」は、(2)のニュアンスで使われます。
具体例としては、学問やビジネスの特定分野で名の知られている第一人者、名誉ある賞を受賞している専門家、何百年もの歴史ある一流メディアなどが挙げられます。
英語表記の整理
Authority(オーソリティ)
第一人者、権威者、公的機関、正式な認可という意味です。
Authoritativeness(オーソリタティブネス)
Authorityがある状態を指す名詞形です。E-E-A-Tではこちらの表記が使われています。
SEOにおける権威性の重要性

E-E-A-Tの一部として重要
権威性は、GoogleのSearch Quality Evaluator Guidelinesに登場する評価基準「E-E-A-T」の一部です。
- E: Experience(経験)
- E: Expertise(専門性)
- A: Authoritativeness(権威性)
- T: Trustworthiness(信頼性)
E-E-A-Tの構造において、Experience・Expertise・Authoritativenessは、センターに配置された「Trust(信頼)」の評価を裏付ける重要な概念として位置づけられています。
Googleガイドラインにおける権威性の定義
Googleのガイドラインでは、権威性について以下のように説明されています。
「コンテンツ作成者やWebサイトが、そのトピックに関する有力な情報源としてどの程度知られているかを考慮する。ほとんどのトピックでは公式の権威あるWebサイトやコンテンツ作成者は存在しないが、存在する場合、そのWebサイトやコンテンツ作成者は、最も信頼でき、信頼できるソースの1つであることが多い」
つまり評価の観点は、「そのトピックに関する有力な情報源として、そのコンテンツの作成者やWebサイトが、どの程度知られているか?」ということです。
例えば「SEO」のトピックのWebページであれば、そのページの作成者やサイトが、SEOに関する有力な情報源としてどの程度知られているかが評価されます。度合いが高いほど、Googleからの高評価を受けやすく、検索順位が上がりやすくなります。
Google内部文書で判明した「SiteAuthority」
2024年5月のGoogle内部文書流出により、Googleが「SiteAuthority」というシグナルを保有していることが判明しました。2010年代後半以降、公式には存在を否定していましたが、多くのSEO専門家が「実在するのでは?」と推測していた概念の実在が露呈しました。
存在が明確になった今、これまで以上に権威性の重要性を意識すべきです。ただし、もともとE-E-A-Tの文脈で重要性は認識されていたため、手法が大きく変わることはありません。
権威性の測り方
ドメインオーソリティ(DA)- Moz
検索エンジンのランキングスコアで、Webサイトが検索結果ページにランクインする可能性を予測します。スコアは1〜100で、高いほど上位表示される可能性が高くなります。
ドメインレーティング(DR)- Ahrefs
Webサイトの権威性を示す指標で、0〜100のスケールで表されます。高いほど権威があると評価されます。一般的なSEO概念としての「権威性」の定義により近い指標で、Ahrefsの「Website Authority Checker」で無料測定が可能です。
ただし、これらの指標はGoogleの指標と完全に合致するわけではなく、あくまでも目安として活用しましょう。
権威性を高める7つのルール

権威性を高めるための具体的な施策を7つのルールとして解説します。
ルール1:自サイトの評判を確認し改善策を講じる
Googleの検索品質評価者は、以下のような検索演算子を使ってサイトの評判を調査しています。
- [自社名 -site:自サイトのドメイン]
- [“自サイトのドメイン” -site:自サイトのドメイン]
- [自社名 reviews -site:自サイトのドメイン]
- [“自サイトのドメイン” reviews -site:自サイトのドメイン]
また、質の高いニュース記事や情報記事、Wikipediaでの言及なども調査されます。
Googleのガイドラインには「評判がなくても高評価に値するページはあるが、納得性のあるネガティブな評判を持つWebサイトを高評価にすることはできない」という重要な原則が記されています。
対策としては、現状の評判を把握し、問題が見つかったら解決に取り組み、ポジティブな評判獲得のための本質的な努力を続けることが大切です。
ルール2:サイトのトップページと会社概要を充実させる
Googleのガイドラインでは、トップページと会社概要ページを確認するよう指示されています。ビジュアルだけで情報が薄いトップページや、形式的に社名や住所のみが掲載された会社概要は盲点になりがちです。
掲載すべき情報は以下の通りです。
- 事業領域、専門分野
- 取得している許認可(免許、届出、登録証など)
- クレデンシャル(保有する資格、学位、経歴など)
- 市場シェア
- 受賞歴
- 大手メディア(新聞・NHK・民放テレビなど)の掲載履歴
- 公的機関とのつながり(政府、政府関係機関、官公庁、地方自治体など)
- 取引先企業/導入企業
「自分たちが何者で、どのような権威性を持っているのか」を客観的に明示することが目的です。
ルール3:会社の事業内容とコンテンツを合わせる
自社が専門とする事業や商品・サービスに関するコンテンツを作ることが原則です。
Googleガイドラインでは、ソフトウェア制作会社のソフトウェアヒント記事について「ソフトを制作している会社の公式サイトにあるため、高い権威を持っている」と評価しています。また、バックパックメーカーのバックパック販売ページについても「この店舗はバックパックを製造しているため、その専門家であり、自社のWebサイトのページを権威あるものにしている」と述べています。
専門外に安易に手を出すより、自社の事業領域を徹底的に掘り下げることが、権威性の向上に直結します。「餅は餅屋」の原則です。
ルール4:執筆者とプロフィールを詳しく明記する
E-E-A-Tの権威性評価対象には、Webサイトだけでなく「そのページを作った人」も含まれます。誰が書いたのかわからないページは低評価になるリスクがあります。
執筆者情報として開示すべき項目は以下の通りです。
- 本名:実名を明記(ペンネームは合理的理由がある場合のみ)
- 顔写真:執筆内容に合ったトーンの写真
- 肩書と所属:医師、弁護士、大学教授、企業の役職など関連する肩書
- 経歴:学歴、職歴、研究実績、実務経験
- 資格:国家資格、公的資格、民間資格
- 執筆実績:過去の記事執筆実績、メディア掲載履歴
WordPressではユーザープロフィールを登録し、各ページ(記事)に表示されるよう設定することで、構造化されて適切にGoogleに情報を渡せます。
ルール5:権威ある賞を受賞する
Googleガイドラインのケーススタディでは、「数々の権威ある賞を受賞している新聞社のホームページ」「全国雑誌賞を複数回受賞している雑誌サイト」「いくつかの栄誉ある賞を受賞した新聞のブログ記事」などが高評価の例として挙げられています。
Googleは受賞歴を権威性評価の重要な指標のひとつとして活用していることがわかります。
業界団体や自治体が主催する各種アワードに積極的にエントリーしましょう。受賞歴は自社の価値を客観的にわかりやすくユーザーに伝えるツールとなり、ブランド価値向上と信頼度アップに寄与します。また、自社の強みを再確認する好機にもなります。
ルール6:適切に引用する
Googleガイドラインでは、高評価例として「引用はこの記事のE-E-A-Tをサポートしている」、低評価例として「記事には出典の引用がなく、E-E-A-Tの証拠もない」と記載されています。
権威性の高いWebサイトの例としては、以下のドメインがあります。
- .go.jp:日本の政府機関、官公庁、独立行政法人
- .lg.jp:地方自治体・公共団体
- .ac.jp:学校法人・大学
これらのドメインから情報を探す場合は、[検索語句 site:go.jp OR site:lg.jp OR site:ac.jp]と検索することで効率的に見つけられます。
権威あるサイトの情報を巧みに取り入れることで、自サイトの権威性を向上させることができます。
ルール7:他サイトから言及されたり引用されたりする
Googleのゲイリー・イリェーシュ氏は2018年に「E-A-Tのおもな判断材料となるのは、リンクや権威性あるサイトでのメンション(言及)である。たとえば、ワシントンポストがあなたのことを紹介したら、それはグッドだ」と発言しています。
重要な概念として、以下の2つがあります。
メンション(言及)
権威あるサイトで言及されることです。リンクの有無にかかわらずE-E-A-Tの評価につながります。
サイテーション(引用)
他のWebサイトから引用されることです。社会的承認を得ていると評価されます。
注意すべきアンチパターンとして、右クリック禁止や「コピペ禁止!」のポップアップがあります。これらは引用や言及のチャンスを捨てていることになります。数多く言及・引用されるWebサイトを目指しましょう。
サイト種別ごとの権威性向上ポイント

YMYL系サイト:専門家の監修と客観的根拠の提示が不可欠
YMYL(Your Money or Your Life)系サイトは、ユーザーの重大な意思決定に影響する情報(医療・健康、金融、法律など)を扱います。
権威性を高めるポイントは以下の通りです。
- 該当分野の専門家による監修を徹底
- 参考文献や統計データなど、信頼できる客観的な根拠を示す
- 監修者のプロフィールを明記し、専門性をアピール
- 推測や私見を交えない(「~と思われる」「おそらく~」を避ける)
- 違法性のある情報や人権侵害につながる表現は厳に慎む
GoogleはYMYLを厳重に監視しているため、専門家以外に勝ち目はありません。
企業サイト:自社の強みと実績をわかりやすく伝える
企業サイトで権威性を高めるポイントは以下の通りです。
- 企業の設立経緯や実績を、ストーリー性を持たせて説明
- 市場シェア、売上高、顧客満足度などの数値を公開
- 特許取得数、受賞歴、メディア掲載実績など第三者から認められた実績を示す
- 商品・サービスの開発秘話や改良の歴史を、写真や動画を交えて紹介
- お客様の声や導入事例を掲載
代表者のメッセージや従業員インタビューなど、企業の人となりに触れる機会を設けることで、同じ運営元として展開する各サイト(オウンドメディアなど)の権威性にも寄与します。
オウンドメディア:オリジナルな切り口と高い専門性を示す
オウンドメディアで最も重要なのは、オリジナリティと専門性の高いコンテンツ制作です。
権威性を高めるポイントは以下の通りです。
- 競合サイトにはない独自の視点やテーマで記事を制作
- 業界の第一人者へのインタビューや対談記事を掲載
- 自社で実施したアンケートやデータ分析の結果を活用
- 最新トレンドや旬なトピックをいち早くキャッチアップし解説
- 初心者向けと上級者向けの記事をバランス良く展開
専門性に特化しすぎて硬くなり過ぎないよう注意し、平易でわかりやすい構成と言葉選びで、ユーザー目線に立った記事づくりを心がけましょう。
専門性の高いオリジナルコンテンツは引用されやすく、権威サイトから頻繁に引用されればメディア自体の権威性も向上します。業界の「常識」に異議を唱え新しい視点を提示することも重要です。
権威性を損ねる4つのNG行為

権威性を高める施策と同時に、権威性を損ねる行為を避けることも重要です。
NG行為1:内容の薄いコンテンツや複製コンテンツ
具体例としては、キーワードを過剰に繰り返すだけで有益な情報が乏しい記事、他サイトの記事を無断で丸ごとコピーして自サイトに掲載、短い文章を単に羅列しただけでまとまりのない内容、同じ内容の記事を語順や表現を変えて量産、アフィリエイトリンクだけで役立つ情報がほとんどない記事などがあります。
これらはそのページ単体だけでなくサイト全体の権威性に悪影響を与えます。サイト内にこのようなページがあれば削除すべきです。オリジナリティとクオリティにこだわった丁寧な情報発信を心がけましょう。
NG行為2:信頼性の低い情報源からの引用
信頼性の低い情報源の例としては、発信者の匿名性が高く情報の出所が不明なサイト、専門的な根拠に乏しく個人的な意見だけが述べられているブログ、誤字脱字や文法的な誤りが多数見られるページ、古いデータや時事性に欠ける統計資料を使用しているメディア、広告や販促目的の記事ばかりを掲載し公正性に欠けるサイトなどがあります。
権威の低い外部サイトの情報を無批判に引用すれば、自サイトの信憑性も失われます。引用先の選定は慎重に行い、内容の妥当性も十分に吟味しましょう。go.jpドメインをはじめとする権威ある一次情報源から引用することをおすすめします。
NG行為3:過度な宣伝や商業的な表現の多用
過度な宣伝表現の例としては、「激安!」「絶対お得!」など扇情的な表現を多用、「間違いなく効果アリ!」など根拠の乏しい断定表現、ほとんどが販促目的の記事でユーザー目線の情報提供が皆無、ステルスマーケティングを想起させる不自然な商品紹介記事、ポップアップ広告や自動再生動画広告などユーザビリティを損ねる販促手法などがあります。
ユーザー価値の低い売り込みや誇大広告を繰り返すサイトは信頼を失います。広告宣伝を行うこと自体は悪ではありませんが、ユーザーの問題解決に役立つ情報提供に徹し、販促とコンテンツのバランスに注意して、節度ある表現を心がけましょう。
NG行為4:不自然なリンクスキーム
リンクスキームの例としては、金銭や商品との交換によって自サイトへのリンクを購入・販売、関連性の低いサイト同士で過剰に相互リンクを張り合う、品質の低いディレクトリサイトに自サイトのリンクを大量に登録、リンクを装うためにテキストや画像を隠す「クローキング」(偽装)、商品やサービスのレビューや口コミと引き換えに自サイトへのリンクを要求などがあります。
これらは検索エンジンの評価を不当に操作する行為であり、本来の実力に基づく権威性は望めません。Googleのペナルティ対象にもなります。コンテンツ品質の地道な向上こそが、健全な被リンク獲得の唯一の近道です。
よくある質問(FAQ)
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Q. 権威性と専門性の違いは?
A. 専門性(Expertise)は「その分野に関する深い知識やスキルを持っていること」、権威性(Authoritativeness)は「その専門性が社会的に認められていること」です。専門性があっても、それが外部から認知されていなければ権威性は低いままです。権威性は「他者からの評価」という要素が重要です。
Q. 小規模サイトでも権威性を高められる?
A. はい、可能です。大規模サイトと同じ土俵で戦う必要はありません。特定のニッチな分野に特化し、その分野で深い専門性を示すことで権威性を構築できます。執筆者プロフィールの充実、適切な引用、オリジナルコンテンツの作成など、すぐに始められる施策から取り組みましょう。
Q. 権威性の向上にはどれくらい時間がかかる?
A. 権威性は一朝一夕で高められるものではありません。執筆者プロフィールの充実や会社概要の改善などは短期的に実施できますが、評判の構築、受賞歴の積み重ね、メンション・サイテーションの獲得には長期的な取り組みが必要です。継続的な価値提供が権威性向上の近道です。
Q. 被リンクを買っても権威性は上がる?
A. いいえ、被リンクの購入はGoogleのガイドライン違反であり、ペナルティのリスクがあります。不自然なリンクスキームは権威性を損ねるNG行為です。権威性は「社会的な承認」を意味するため、人為的な操作ではなく、質の高いコンテンツを通じて自然に獲得する必要があります。
まとめ:権威性向上の近道はユーザー価値の提供

この記事では、権威性の基本的な意味と、権威性を高める具体的な方法について解説しました。
重要ポイント:
- 権威性とは「ある分野における知識・技術・実績が社会的に認められていること」
- GoogleのE-E-A-Tの一部として、SEOにおいて非常に重要
- 2024年のGoogle内部文書流出で「SiteAuthority」の存在が判明
- 権威性は短期施策と長期施策を組み合わせて向上させる
- NG行為を避けることも同様に重要
権威性を高める7つのルール:
- 自サイトの評判を確認し改善策を講じる
- サイトのトップページと会社概要を充実させる
- 会社の事業内容とコンテンツを合わせる
- 執筆者とプロフィールを詳しく明記する
- 権威ある賞を受賞する
- 適切に引用する
- 他サイトから言及されたり引用されたりする
次のステップ:
- 検索演算子を使って自サイトの評判を調査する
- トップページと会社概要ページの情報を充実させる
- 執筆者プロフィールを詳しく設定する
- 権威ある情報源からの引用を増やす
- 業界のアワードへのエントリーを検討する
権威性向上の近道は、ユーザーに真に役立つコンテンツを作り続けることです。本質的な価値提供が評判を生み、言及・引用を集め、結果として権威性を高めます。テクニックに頼るのではなく、地道な努力を続けることが最も確実な方法です。

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