「E-E-A-Tって何?SEOで重要らしいけど、具体的に何をすればいいの?」
「専門性や権威性を高めろって言われても、どうすれば…」
「個人ブログでもE-E-A-T対策はできる?」
そんな疑問をお持ちではありませんか?
結論からお伝えすると、E-E-A-TはGoogleがサイトやページの品質を評価する際に最も重視している指標です。2022年12月に従来の「E-A-T」に「Experience(経験)」が追加され、現在の「E-E-A-T」となりました。
この記事では、SEO初心者の方でも理解できるよう、E-E-A-Tの基本から具体的な対策方法まで、わかりやすく解説します。
この記事でわかること
- E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の意味と重要性
- なぜGoogleはE-E-A-Tを重視するのか
- 4つの要素それぞれを高める具体的な方法
- やるべきこと・やるべきでないことの一覧
- E-E-A-Tを理解するうえで押さえておくべきポイント
E-E-A-Tとは?30秒でわかる基本概念
E-E-A-T(イーイーエーティー、またはダブルイーエーティー)とは、Googleの検索品質評価ガイドラインで定義されているWebサイトやコンテンツの品質評価基準です。
以下の4つの要素の頭文字を取っています。
| 要素 | 英語 | 意味 |
|---|---|---|
| E | Experience | 経験 |
| E | Expertise | 専門性 |
| A | Authoritativeness | 権威性 |
| T | Trustworthiness | 信頼性 |
なぜE-E-A-Tが重要なのか
Googleは「ユーザーにとって有益で信頼できる情報を届けること」を目指しています。そのため、検索結果に表示するコンテンツの品質を評価する必要があります。
E-E-A-Tは、その品質を測るための重要な指標です。簡単に言えば、E-E-A-Tが高いコンテンツ=質が高いコンテンツと評価されます。
E-A-TからE-E-A-Tへの変化
2022年12月、Googleは検索品質評価ガイドラインを更新し、従来の「E-A-T」に「Experience(経験)」を追加しました。
Googleは公式ブログで次のように説明しています。
「実際に製品を使用している、実際にその場所を訪問している、誰かが経験したことを伝えているなど、コンテンツにある程度の経験が織り込まれているかどうかも評価されます」
つまり、専門知識だけでなく、実体験に基づくコンテンツがより重視されるようになったのです。
最も重要なのは「信頼性(Trust)」
E-E-A-Tの4つの要素の中で、最も重要とされているのは「信頼性(Trust)」です。
Googleの検索品質評価ガイドラインでは、経験・専門性・権威性は「信頼性を評価するための裏付けとなる重要な概念」と位置づけられています。つまり、E-E-A-Tの中心に信頼性があり、他の3つの要素がそれを支える構造になっています。
YMYLとE-E-A-Tの関係
E-E-A-Tを理解するうえで、YMYL(Your Money or Your Life)という概念も押さえておきましょう。
| 概念 | 対象 | 意味 |
|---|---|---|
| YMYL | サイト/ページが扱うトピック | 人間の幸福・健康・経済的安定・安全・生命に影響を与えるトピック |
| E-E-A-T | サイト/ページの品質 | 経験・専門性・権威性・信頼性 |
E-E-A-Tはあらゆるサイト・ページで重要ですが、YMYLに該当する分野では特に厳しく評価されます。医療、健康、金融、法律などのトピックを扱う場合は、より高いレベルのE-E-A-Tが求められます。
【E】経験(Experience)の高め方
2022年に追加された「経験」は、コンテンツ作成者がそのトピックについて実体験や人生経験を持っているかどうかを評価する要素です。
経験とは何か
ここでいう経験とは、業務上の経験だけでなく、日常生活や人生における経験も含みます。
例えば、美味しいラーメン店を探している人にとって、実際にそのお店を訪問した人のレビューは価値があります。確定申告ソフトの評価を知りたい人にとって、実際にそのソフトを使った人の感想は参考になります。
このように、その内容を直接経験・体験しているかどうかが「経験」の評価ポイントです。
経験が高いと評価される例
- 実際に商品を購入・使用した人が書いたレビュー
- その場所を実際に訪問した人が書いた旅行記
- 病気を経験した人が書いた闘病記
- サービスを実際に利用した人の体験談
- 自分で撮影した写真や動画を掲載している記事
経験が低いと評価される例
- 使ったことがない商品について他サイトの情報をまとめただけのレビュー
- 行ったことがない場所について書いた観光ガイド
- 実体験がないのに「おすすめ」と紹介している記事
経験を高めるための対策
やるべきこと:
- 実体験に基づいた内容を盛り込む
実際に商品を使った感想、訪問した場所の様子、サービスを利用した結果などを具体的に記載しましょう。 - オリジナルの写真や動画を掲載する
自分で撮影した画像は、実際に経験した証拠になります。 - 具体的なエピソードを入れる
「使ってみて○○だった」「実際に試したら△△という結果になった」など、体験に基づく具体的な話を入れましょう。 - 経験者のプロフィールを明示する
記事を書いた人がどのような経験を持っているかを、著者紹介などで伝えましょう。
やるべきでないこと:
- 経験していないことを経験したかのように書く
- 他サイトの情報を寄せ集めただけのコンテンツを作る
- フリー素材だけで構成する(実体験の証拠がない)
【E】専門性(Expertise)の高め方
専門性は、コンテンツ作成者がそのトピックについて持っている知識やスキルのレベルを指します。
専門性とは何か
専門性の定義は、トピックによって異なります。
医療や法律などの専門的な分野では、資格や専門教育が求められます。一方、日常的なトピック(料理、趣味、製品レビューなど)では、人生経験を通じて得た知識も専門性として認められます。
Googleの検索品質評価ガイドラインには、こう書かれています。
「猫のお世話」「MacBookの使い方」といった日常的な専門知識が求められるトピックでは、人生経験を共有する一般の人々が最も専門的な情報源になり得る。
つまり、専門性=資格や公式な訓練とは限らないのです。
専門性が高いと評価される例
- 適切な専門家や認定を受けた人によって作成されている
- そのトピックにおいて十分な知識・経験を持つ人が書いている
- 専門的なスタイルで正確に書かれている
- 深い理解に基づいた詳細な説明がある
専門性が低いと評価される例
- コンテンツ作成者がトピックについて十分な専門知識を有していない
- 表面的な情報しか含まれていない
- 誤った情報が含まれている
専門性を高めるための対策
やるべきこと:
- 専門性を示す証拠を記載する
資格、受賞歴、経験年数、実績などを企業概要や執筆者プロフィールで明示しましょう。 - 自分が専門性を持っている分野のトピックでコンテンツを作る
資格の有無だけでなく、深い経験を語れるトピックに注力しましょう。 - 専門性を持っていない分野は専門家に寄稿・監修してもらう
専門性はコンテンツ作成者に対して評価されるため、寄稿記事や監修記事も有効です。 - 正確で詳細な情報を提供する
根拠となるデータや出典を示し、正確性を担保しましょう。
やるべきでないこと:
- YMYL分野(医療、法律、金融など)で専門家ではないのに専門的なアドバイスをする
- 自身に専門知識がない分野のトピックを扱う
- 調べた情報を継ぎ合わせただけのコンテンツを作成する
【A】権威性(Authoritativeness)の高め方
権威性は、サイトやコンテンツ作成者が「社会的に認められているか」を示す要素です。
権威性とは何か
専門性が「その人が持っている資格や経験」であるのに対し、権威性は「社会からどう思われているか」という点が異なります。
例えば、2人の医師がいるとします。
- 医師A:社会的に認められた論文を多数発表している第一人者
- 医師B:同じく優秀だが、あまり知られていない医師
どちらも専門性は高いですが、Googleは権威性の観点から医師Aをより高く評価する傾向があります。
権威性と被リンクの関係
Googleが2019年に発表した白書「How Google Fights Disinformation」には、こう書かれています。
「Googleのアルゴリズムは、信頼性と権威性に相関するシグナルを識別します。これらのシグナルの中で最もよく知られているのは、Web上のリンクを利用して権威性を理解するPageRankです」
つまり、被リンクは権威性を高めるために有効です。特に、権威性の高いサイトからの被リンクは大きな効果があります。
権威性が高いと評価される例
- 数々の権威ある賞を受賞している
- 政府系ドメイン・研究機関など公式サイト内のページ
- その製品を製造する専門メーカーのサイト
- 業界の権威・第一人者から推薦されている
- 多くのサイトから引用・参照されている
権威性が低いと評価される例
- Webサイトがそのページのトピックに関する権威ある情報源ではない(例:料理サイトの税金情報)
- 誰が運営しているかわからないサイト
- 他サイトから全く参照されていない
権威性を高めるための対策
やるべきこと:
- 権威性の高いサイトから被リンクを獲得する
官公庁サイト、一流メディア、業界の第一人者、研究機関、業界紙などからの被リンクを目指しましょう。 - 自社が専門とする分野に集中したコンテンツを作る
「第一人者」と自負できる分野で戦うことで、権威性を高めやすくなります。 - 多くのWebサイトの出典元として引用されるコンテンツを作る
独自データ、調査結果、詳細なガイドなど、他サイトが参照したくなるコンテンツを作成しましょう。 - 業界での実績を積み上げる
メディア掲載、受賞歴、講演実績などを増やし、それをサイトでも紹介しましょう。
やるべきでないこと:
- 権威性の低いサイトとリンクでつながる(被リンクも発リンクも)
- 自社の事業やサイトの方向性と関係のない多様なトピックを扱う
- リンク購入など不自然な被リンク獲得を行う
【T】信頼性(Trustworthiness)の高め方
信頼性は、E-E-A-Tの中で最も重要な要素です。サイトやコンテンツが「信頼するに値するか」を評価します。
信頼性とは何か
信頼性は「他者からの評価」を加味する点で権威性と似ていますが、「善悪の善か・悪か」というニュアンスがあります。
専門性や権威性は「コンテンツの内容は正確か?」という観点で担保されますが、信頼性は「信用しても問題のない、善良なサイト運営者・コンテンツ作成者か?」という観点で評価されます。
信頼性が高いと評価される例
- ネット上でよい評判が多い
- 運営会社が有名で評価が高い
- サイトに詳細な運営者情報やカスタマーサービス情報が掲載されている
- SSL化(https)されている
- プライバシーポリシーや利用規約が明示されている
信頼性が低いと評価される例
- 安全でない接続を持つサイト(http)
- ネット上で悪い評判が多い(お金を払ったのに商品が届かない、など)
- 匿名であることの合理性がないのに運営者情報がない
- 問い合わせ先がない、または明確でない
信頼性を高めるための対策
やるべきこと:
- サイト運営者やコンテンツ作成者の身元を明示する
運営者や作成者がわからないと、信頼性はゼロカウントになります。会社情報、著者プロフィールを充実させましょう。 - 法的に必要な表記を行う
ECサイトの「特定商取引法に基づく表記」、プライバシーポリシーなどを整備しましょう。 - 連絡先の明示・問い合わせフォームを設置する
顧客向けのカスタマーサポート窓口を設け、アクセスしやすい場所に配置しましょう。 - E-E-A-Tが高いサイトを情報の出典元として発リンクする
官公庁サイト(go.jp)や大学、研究機関など信頼性の高いサイトを情報源として活用し、リンクしましょう。 - 本業でよい評判を獲得する
サイト運営者やコンテンツ作成者自身の評判は、サイト内だけのものではありません。本業で獲得したよい評判が、本当の信頼性の源泉になります。
やるべきでないこと:
- オンライン・オフラインを問わず、ユーザーの信頼を損なう行為をする
- 法的にグレーゾーンのビジネスを行う
- ユーザーがだまされたと感じるコンテンツを作る
- 信頼性が低いサイトとの関係を構築する(発リンク・被リンクともに)
E-E-A-T対策一覧表|やるべきこと・やるべきでないこと
ここまでの内容を表形式でまとめます。
| 要素 | やるべきこと | やるべきでないこと |
|---|---|---|
| 経験 | ・実体験に基づいた内容を盛り込む ・オリジナルの写真や動画を掲載 ・具体的なエピソードを入れる ・経験者のプロフィールを明示 |
・経験していないことを経験したかのように書く ・他サイトの情報を寄せ集めるだけ ・フリー素材だけで構成する |
| 専門性 | ・専門性を示す証拠を記載(資格、受賞歴、経験など) ・自分が専門性を持つ分野のトピックでコンテンツ作成 ・専門家に寄稿・監修してもらう |
・YMYL分野で専門家でないのに専門的アドバイス ・専門知識がない分野のトピックを扱う |
| 権威性 | ・権威性の高いサイトから被リンク獲得 ・自社が専門とする分野に集中したコンテンツ作成 ・引用されるコンテンツを作成 |
・権威性の低いサイトとリンクでつながる ・自社と無関係な多様なトピック扱い |
| 信頼性 | ・運営者・作成者の身元明示 ・法的に必要な表記実施 ・連絡先明示・問い合わせフォーム設置 ・E-E-A-T高いサイトを出典元として発リンク ・本業でよい評判獲得 |
・ユーザーの信頼を損なう行為 ・信頼性が低いサイトとの関係構築 |
E-E-A-Tを理解するうえで押さえておくべき3つのポイント
最後に、E-E-A-Tを正しく理解し、効果的に対策するための重要なポイントを3つお伝えします。
1. E-E-A-Tは単純なスコアではない
E-E-A-Tは「経験○点、専門性○点、権威性○点、信頼性○点」といった単純なスコア指標ではありません。包括的で変動性のある大きな概念として捉えるべきです。
Googleの白書「How Google Fights Disinformation」には、検索品質評価ガイドラインのE-E-A-T評価プロセスと実際のランキングアルゴリズムは別物であると記載されています。ただし、人間評価者の判断に沿うようアルゴリズムが繰り返し改善されており、Googleは年間数千回ものアップデートを行っています。
つまり、E-E-A-Tを意識した施策は、長期的にSEO効果をもたらす可能性が高いということです。
2. トピックによって基準が変わる
同じ「専門性」でも、医療トピックと趣味トピックでは求められるものが異なります。
医療情報であれば医師や医療資格者の監修が必要ですが、「猫の飼い方」であれば長年猫を飼っている人の経験が専門性として認められます。
自分が扱うトピックに合わせて「何がE-E-A-Tか」を都度考える必要があります。
3. 本質的な取り組みが最も効果的
E-E-A-T対策として最も効果的なのは、小手先のテクニックではなく、本質的に経験・専門性・権威性・信頼性を高める取り組みです。
枝葉ではなく幹を育てるつもりで、地道にコンテンツの質を向上させていくことが、最も確実で効果的なSEO対策となります。
まとめ:E-E-A-Tを意識して、質の高いコンテンツを作ろう
この記事では、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)について解説しました。
重要ポイント:
- E-E-A-TはGoogleがサイト品質を評価する最も重要な指標
- 2022年に「経験(Experience)」が追加され、実体験がより重視されるように
- 4つの要素の中で「信頼性」が最も重要
- YMYL分野では特に厳しく評価される
- 本質的な取り組みが最も効果的
次のステップ:
- 自分のサイトの運営者情報・著者プロフィールを見直す
- 記事に実体験やオリジナルの情報を盛り込む
- 専門性を持つ分野にコンテンツを集中させる
- 信頼性の高いサイトを出典元として活用する
E-E-A-Tは一朝一夕で高まるものではありませんが、継続的に取り組むことで、サイト全体の評価向上につながります。まずは自分のサイトでできることから始めてみてください。

