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【SEO】ロングテールSEOとは?メリット・デメリットと成功のポイントを徹底解説

Hirokuma
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【SEO】ロングテールSEOとは?メリット・デメリットと成功のポイントを徹底解説

「ロングテールSEOって聞いたことはあるけど、具体的に何をすればいいの?」
「検索ボリュームが少ないキーワードを狙う意味がわからない…」
「ビッグキーワードで勝てないから、別の戦略を知りたい」

そんな疑問をお持ちではありませんか?

結論からお伝えすると、ロングテールSEOとは「検索ボリュームが少ないスモールキーワードを数多く攻略することで、総合的に大きなトラフィックを獲得しようとするSEO戦略」です。競合が少なく、コンバージョン率が高いという大きなメリットがあります。

この記事では、ロングテールSEOの基本から、メリット・デメリット、これからの時代に意識すべきポイントまで、わかりやすく解説します。

この記事でわかること

  • ロングテールSEOとは何か、その考え方の起源
  • ロングテールキーワードの定義と見分け方
  • ロングテールSEOの4つのメリット
  • 知っておくべき3つのデメリット
  • これからのロングテールSEOで意識すべき重要ポイント

ロングテールSEOとは?30秒でわかる基礎知識

ロングテールSEOとは?30秒でわかる基礎知識

ロングテールSEOとは、検索ボリュームが少ないスモールキーワードを数多く攻略することで、総合的に大きなトラフィックを獲得しようとするSEO戦略です。

2000年代に注目を集め、現在では多くのSEO担当者がロングテールSEOの有効性を認めている、オーソドックスで古典的な手法のひとつです。

マーケティング戦略「ロングテール」のSEO版

「ロングテール」はもともとマーケティング用語です。クリス・アンダーソンが2004年に提唱した概念で、2000年代に起きた「大衆市場から無数のニッチ市場への変遷」を捉えています。

ロングテール戦略の考え方
ニーズの少ない商品や販売量の少ない商品でも、それらを数多く扱うことで、市場競争に勝てるという考え方です。

代表的な企業としてAmazonが挙げられます。無数のニッチ商品をそろえる巨大ECモールとして躍進し、大衆受けするヒット商品より、自分の好みに合うニッチ商品に価値を見いだすユーザーに支持されました。

SEOにおけるロングテール

SEOにおけるロングテール戦略は「大衆受けするビッグキーワードではなく、ニッチなキーワードからの流入を多数そろえて勝つ戦略」です。

ニーズの少ないキーワードや検索ボリュームの少ないキーワードを数多く取りそろえれば、ビッグキーワードを上回るトラフィックを獲得できるという考え方です。

ロングテールキーワードとは?定義と見分け方

ロングテールキーワードとは?定義と見分け方

ロングテールキーワードとは、検索ボリュームが少なく、ニッチなニーズに応える多種多様なキーワードのことです。

重要:かならずしも複合キーワードではない

よくある誤解として「3語以上の複合キーワード=ロングテールキーワード」と思われがちですが、これは正確ではありません。

例えば「ダイエット 食事 メニュー」は3語の複合キーワードですが、月間検索数は8,100もあります。一方、「ガルベストンダイエット」は1語ですが、月間検索数は140しかありません。

ロングテールキーワードか否かを決めるのは複合した単語数ではなく、検索ボリュームです。

検索ボリュームの目安

ロングテールキーワードの検索ボリュームの目安は、10〜500以下です。この範囲のキーワードを数多く攻略することで、総合的に大きなトラフィックを獲得できます。

ロングテールSEOの4つのメリット

ロングテールSEOの4つのメリット

メリット1:競合サイトが少ない(=低コストでも勝ちやすい)

ヘッドキーワード(ビッグキーワード)の上位は、認知度や実績あるドメインパワーの強いサイトで占められていることが多く、追い抜くのは難易度が高いです。リスティング広告の出稿も多い傾向があります。

対して、ロングテールキーワードは強豪サイトや数多くの広告に打ち勝つ必要がありません。一人勝ちを狙える、ブルーオーシャンが広がっています。

メリット2:コンバージョン率の高いユーザーにリーチしやすい

ヘッドキーワードと比較して、ロングテールキーワードは、ユーザーの検索意図や動機が具体的かつ明確なことが多いです。

例えば、ヘッドキーワード「ダイエット」は検索意図が不明確で、さまざまなパターンが想定されます。一方、ロングテールキーワード「ダイエット 食事 おいしい」は、ピンポイントで「ダイエットに適していて、おいしい食事を知りたい」と想像できます。

コンバージョン率の比較データを見ると、ビッグキーワード(月間検索数3,000以上)のコンバージョン率が0.56%なのに対し、ロングテールキーワード(月間検索数500未満)は53.6%と、約100倍の差があります。

メリット3:獲得できるトラフィックの総数が大きくなる

Googleで検索されるキーワードのほとんどは、ロングテールキーワードです。

Ahrefsのデータベース(米国)によれば、約95%が月間検索数10以下のキーワードです。具体的には、月間検索数0〜10のキーワードが約38億(94.74%)、11〜1,000のキーワードが約2億(5.14%)、1,001〜100,000のキーワードが約400万(0.10%)、100,001以上のキーワードは約3万(0.0008%)に過ぎません。

実際に、多くのサイトでアクセス数の80%以上はロングテールキーワードからの流入です。

メリット4:トラフィックの変動リスクを軽減できる

ヘッドキーワード狙いは、一攫千金を狙う集中投資のようなものです。リスクに弱く、アルゴリズム変動で順位が下がると大きな影響を受けます。

一方、ロングテールキーワード狙いは分散投資です。1つのキーワードが急落しても大局に影響はありません。サイト全体のトラフィックが乱高下するリスクを回避して、安定的にアクセス数を稼げます。

ロングテールSEOの3つのデメリット

ロングテールSEOの3つのデメリット

デメリット1:Google検索の進化とともに効力が減る可能性がある

GoogleはNLP(自然言語処理)の研究を進め、以下のAIシステムを導入しています。

  • 2015年「RankBrain」:検索クエリがユーザーの脳内の概念とどう関連しているか理解する
  • 2019年「BERT」:単語の組み合わせがさまざまな意味や意図をどのように表現しているか理解する
  • 2021年「MUM」:BERTよりも1000倍強力で、言葉の理解と生成の両方が可能

現在のGoogleは、ユーザーが入力したテキストの奥にある真の検索意図を理解できます。表記ゆれ、類似した語句、表現の違うキーワードも、Googleが同一視して同じ検索結果を返すシーンが増えています。

古いやり方のロングテールSEO(例:ある語句の100個のバリエーション表現で100個のコンテンツを作る)は、通用しなくなっています。

デメリット2:時間の経過とともに競合性が高まっている

多くのサイト運営者が商業的な意図を持ってロングテールキーワードを狙っているため、すでに他サイトが攻略済みのキーワードが増えています。

完全なブルーオーシャンだった20年前とは環境が変わっています。

デメリット3:ロングテールキーワードの賞味期限はかならずしも長くない

ドメインの検索流入キーワードを把握できるSEOツール(ラッコキーワード、Ahrefsなど)が普及したため、「自サイトだけのお宝キーワード」を独占することが難しくなっています。

見つけたお宝キーワードも、競合に発見されれば競争が激化する可能性があります。

これからのロングテールSEOで意識すべき2つの重要ポイント

これからのロングテールSEOで意識すべき2つの重要ポイント

ポイント1:語句ではなく「ニーズ」に着目してキーワードを選定する

表現が違っていても、ニーズが同じと想定されるキーワードは重複させないよう注意しましょう。

重要な発想は「GoogleのNLPが同一視しそうなキーワードは、優先順位を下げる」ということです。

確認方法としては、Googleの検索結果を確認し、検索結果が似ているキーワードはGoogleのNLPが同一視している可能性が高いと判断します。

例えば「甘いものをやめる方法」というニーズに対して、「甘いもの やめる方法」「甘いもの やめる」「甘いもの 食べない」「甘いもの 我慢」などのキーワードは同じグループとして扱い、1つのコンテンツで対応します。

ポイント2:検索ニーズに応える「高品質で十分なボリュームのコンテンツ」を作る

「お宝キーワードさえ見つければ、稼げる」という時代は完全に終わっています。現代のSEOの比重は、圧倒的に「コンテンツの質」にあります。

検索数が少ないキーワードでも記事のボリュームを落とさない

よくある失敗として、月間検索数が多いビッグキーワードは大作を準備するのに、ロングテールキーワードは簡易的な記事で終えてしまうケースがあります。

しかし、むしろロングテールキーワードこそ、ユーザーが知りたいことが深いために、深掘りした大作が必要になることが多いです。

ロングテール戦略の肝は、ニッチなニーズにきっちり応えていくことです。その束が、結果として大きなトラフィックを生み出します。

よくある質問(FAQ)

よくある質問(FAQ)

Q. ロングテールキーワードはどうやって見つける?

A. ラッコキーワード、Googleキーワードプランナー、Ahrefsなどのツールを使って、軸となるキーワードから関連キーワードを抽出します。その中から月間検索数が10〜500程度のキーワードを選定しましょう。競合サイトの獲得キーワードを調査するのも効果的です。

Q. ロングテールキーワードだけで十分なトラフィックが得られる?

A. はい、十分に得られます。実際に多くのサイトでアクセス数の80%以上がロングテールキーワードからの流入です。1つ1つの検索ボリュームは小さくても、数を積み重ねることで大きなトラフィックになります。

Q. ビッグキーワードは狙わなくていい?

A. ビッグキーワードも狙う価値はありますが、サイトの成長段階に応じて優先度を調整しましょう。新しいサイトや小規模サイトは、まずロングテールキーワードで実績を積み、サイトの評価が高まってからビッグキーワードに挑戦する戦略が効果的です。

Q. 似たようなキーワードで複数の記事を作っていい?

A. 検索意図が同じキーワードで複数の記事を作ると、カニバリゼーション(共食い)の問題が発生します。Googleの検索結果を確認し、似た結果が表示されるキーワードは1つの記事にまとめましょう。

まとめ:ニッチなニーズにきっちり応えることがロングテール戦略の肝

まとめ:ニッチなニーズにきっちり応えることがロングテール戦略の肝

この記事では、ロングテールSEOの基本から実践的なポイントまで解説しました。

重要ポイント:

  • ロングテールSEOは検索ボリュームの少ないキーワードを数多く攻略する戦略
  • ロングテールキーワードの判断基準は「検索ボリューム」であり、複合語数ではない
  • 競合が少なく、コンバージョン率が約100倍高いというメリットがある
  • Google検索の進化により、古いやり方のロングテールSEOは通用しなくなっている
  • 語句ではなく「ニーズ」に着目してキーワードを選定することが重要

4つのメリット:

  1. 競合サイトが少ない(低コストでも勝ちやすい)
  2. コンバージョン率の高いユーザーにリーチしやすい
  3. 獲得できるトラフィックの総数が大きくなる
  4. トラフィックの変動リスクを軽減できる

次のステップ:

  • キーワード調査ツールで検索ボリューム10〜500のキーワードを抽出する
  • Googleの検索結果を確認し、検索意図が重複するキーワードをグルーピングする
  • ニッチなニーズに深く応える高品質なコンテンツを作成する
  • 検索数が少ないキーワードでも記事のボリュームを落とさない

ロングテール戦略の肝は、ニッチなニーズにきっちり応えていくことです。「お宝キーワードさえ見つければ勝てる」という時代は終わりました。高品質なコンテンツを積み重ねることで、結果として大きなトラフィックを生み出しましょう。