「URLの正規化って何のために行うの?」
「どんな場合に正規化が必要?」
「具体的な方法と確認方法を知りたい」
そんな疑問をお持ちではありませんか?
結論からお伝えすると、URLの正規化とは、1つのページに複数のURLが存在するときに検索エンジンが評価すべきURLを指示する施策です。Googleは1ページ1URLが原則であり、正規化しないと重複コンテンツとみなされたり、想定外のURLが検索結果に表示されたりする可能性があります。
この記事では、URLの正規化が必要な理由から具体的なケース、4つの正規化方法、確認方法まで、わかりやすく解説します。
この記事でわかること
- URLの正規化とは何か
- 正規化が必要な4つの理由
- 正規化が必要な9つのケース
- URLを正規化する4つの方法
- 正規化されたURLの確認方法
URLの正規化とは?
URLの正規化とは、1つのページに複数のURLが存在するときに検索エンジンが評価すべきURLを指示する施策のことです。
Googleでは1ページ1URLが原則となっています。1つのページに複数のURLがあると重複コンテンツとみなされ、最悪の場合はペナルティの対象となる可能性があります。
Google検索セントラルでは「単一のページに複数のURLでアクセスできる場合や、異なるページのコンテンツが類似している場合、Googleはそのようなページを同じページの重複版と見なします。Googleは、こうしたURLのうちの1つを「正規」版として選択してクロールします。その他のURLはすべて「重複」したURLと見なし、クロールの頻度を減らします」と説明されています。
URLの正規化が必要な4つの理由
理由1:検索結果に表示したいURLを指定するため
URLの正規化をしない場合は、Googleが最適だと判断したURLが正規URLとして扱われます。想定外のURLが正規URLとして扱われ、検索結果に表示される可能性があります。
理由2:重複コンテンツを避けるため
1つのページに複数のURLが存在している状態は、重複ページが存在していることと同じです。Googleは同じ内容のページが複数あると捉えてしまいます。
重複コンテンツの作成を避けることをGoogleは推奨しており、偽装や検索エンジン結果の操作が疑われるとGoogleインデックスから削除される可能性があります。
理由3:クローラーを巡回しやすくするため
URLが多いとクロールに時間を要したり、不要なコンテンツが多いと判断されたりする可能性があります。その結果、必要なURLへのクロール頻度が減ってしまうことが懸念されます。
理由4:コンテンツシンジケーションを有効活用するため
コンテンツシンジケーション(第三者サイトで記事を再配布すること)をする際、外部サイトのURLに自社の記事を掲載することになります。場合によっては自社サイトよりも第三者サイトのほうが検索上位に表示されてしまいます。
URLを正規化しておくと、Googleにオリジナルコンテンツであることを示すことが可能です。
URLの正規化が必要な9つのケース
ケース1:サイトをリニューアルする
旧サイトのページから新しいサイトのページに正規化を行います。今まで蓄積したSEO評価をリニューアル後のサイトに引き継ぐためです。SEO評価の引き継ぎには数ヶ月〜最長1年かかります。
ケース2:コンテンツシンジケーション用コンテンツが他サイトで複製されている
第三者サイトが自社のオリジナルコンテンツよりも上位表示されることを防ぐため、あらかじめURLの正規化を行います。
ケース3:同じコンテンツを指すURLが複数ある
長期運用でURLの管理ができていない場合(パンくずリストとフッターで異なるURLなど)や、URLの自動生成やECサイトの運営での重複が該当します。
ケース4:パラメーターの有無
パラメーターには2種類あります。
- アクティブパラメーター:パラメーターに従い、表示されるコンテンツの内容が変わる
- パッシブパラメーター:コンテンツ内容は同じで分析や情報収集ができるパラメーターを付けたURL
アクティブパラメーターでは似たようなページ内容のURLが大量に発生し、パッシブパラメーターでは重複コンテンツが生成されます。
ケース5:wwwの有無
wwwありとwwwなしの2パターンでコンテンツにアクセスすると、同じコンテンツが2つあるとみなされます。
ケース6:httpとhttps
SSLサーバ証明書をインストールし暗号化通信に対応できるようになった直後に混合が起こりやすいです。httpsのURLを正規化することで、httpのURLの表示を防げます。
Googleはデフォルトでhttpページよりhttpsページを優先的に選択しますが、URLの正規化で明確に指示したほうが確実です。
ケース7:index.htmlの有無
index.htmlがあるURLとindex.htmlがないURLは別のページだと認識される可能性があります。
ケース8:AMPの有無
AMPを実装すると通常URLのページとamp実装URLのページができてしまいます。
ケース9:スマートフォンやタブレット用のURLを取得している
パソコン用サイトとスマートフォン用サイトを別のURLで運営している場合、関係性をGoogleに伝えてパソコン用のURLを正規化する必要があります。
URLを正規化する4つの方法
方法1:canonicalタグの使用
類似ページを正規化しながら両方とも保持したい場合に使用します。
headセクション内に以下のように記述します。
注意点として、URLは絶対パス(省略されていない正式なURL)で記載します。
向いているケース
- コンテンツシンジケーション
- 同じコンテンツを指すURLが複数ある
- wwwの有無、httpとhttps、index.htmlの有無、AMPの有無
方法2:301リダイレクトの設定
指定のURLに恒久的に転送し、リダイレクト先のURLが正規であることをGoogleに伝えます。
設定方法には以下があります。
- .htaccess:サーバーに.htaccessファイルを設置
- header関数:PHPでリダイレクト設定
- JavaScript:locationプロパティにリダイレクト先URLを設置
注意点として、リダイレクト元のページはインデックスから外れ廃止されます。
向いているケース
- サイトをリニューアルする
- 同じコンテンツを指すURLが複数ある(リダイレクト元を廃止する場合)
302リダイレクトとの違い
- 301リダイレクト:恒久的な転送
- 302リダイレクト:一時的な転送(将来的にリダイレクト元のページを活用する場合)
方法3:モバイルサイトにはalternateタグを使用する
パソコン用サイトとスマートフォン用サイトを別のURLで運営している場合に使用します。
パソコン用サイトのhead要素には、canonicalタグでパソコン用サイトのURLを指定し、alternateタグでスマートフォン用サイトのURLを指定します。
スマートフォン用サイトのhead要素には、canonicalタグでパソコン用サイトのURLを指定します。
方法4:サイトマップの作成
サイトマップで正規のURLを示せば適切なページがクロールされやすくなります。
注意点として、サイトマップの作成=正規URLの指示ではありません。canonicalタグや301リダイレクトを行った上で補助的に使用します。
向いているケース
- 大規模なサイト
- 構造が複雑なサイト
- 新規開設やリニューアルしたばかりのサイト
正規化されたURLを確認する方法
Google Search Consoleで確認できます。
- Google Search Consoleを開き「検索パフォーマンス」をクリック
- 「ページ」を選択
- 正規化の確認がしたいURLをコピーし、検索窓にペースト
- 「カバレッジ」のプルダウンメニューを開く
- 「ユーザーが指定した正規URL」と「Googleが選択した正規URL」が同じであれば成功
注意点として、以前の「info」や「site」タグでの検索方法は廃止されています。
URLを正規化するときの注意点
注意点1:階層が浅いシンプルなURLを選択する
正規化するURLは各種サイトや媒体でユーザーの目に触れる機会が多いです。長いURLやパラメーターがついたURLは不信感を抱かれ、クリックしてもらいにくくなります。
注意点2:ページの移行時にもURLが変化しないようにする
2ページ目や3ページ目に移動してから1ページ目に戻る際にURLが変化すると、1ページ目が重複コンテンツとみなされます。
注意点3:正規化したURLの反映には時間がかかる
通常は2〜3日程度で反映されますが、明確な基準はありません。1〜2週間経っても反映されない場合は、正規化の方法にミスがないか確認しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. canonicalと301リダイレクトどちらを使う?
A. 両方のURLを保持したい場合はcanonicalタグ、リダイレクト元を廃止する場合は301リダイレクトを使用します。サイトリニューアルでは301リダイレクトが適しています。
Q. URLの正規化をしないとどうなる?
A. Googleが独自に正規URLを選択するため、想定外のURLが検索結果に表示される可能性があります。また、被リンク評価が分散したり、クロール効率が低下したりする恐れがあります。
Q. 正規化がうまくいかない場合は?
A. Search Consoleで「Googleが選択した正規URL」を確認しましょう。意図通りでない場合は、canonicalタグの記述ミス(相対パスで書いているなど)やhead要素外への記述がないか確認します。
Q. wwwありとなし、どちらに統一すべき?
A. どちらでも問題ありません。大切なのはどちらかに統一することです。現在メインで使用しているURLに合わせて正規化しましょう。
まとめ:URLの正規化で重複コンテンツを防ごう
この記事では、URLの正規化の定義から具体的な方法まで解説しました。
重要ポイント:
- URLの正規化は検索エンジンが評価すべきURLを指示する施策
- Googleは1ページ1URLが原則
- 正規化しないと重複コンテンツとみなされる可能性がある
- 検索結果に表示したいURLを指定できる
- 被リンクの分散を防ぎ、クロール効率を高められる
4つの正規化方法:
- canonicalタグ:両方のURLを保持したい場合
- 301リダイレクト:リダイレクト元を廃止する場合
- alternateタグ:PC/スマホ別URLの場合
- サイトマップ:補助的に使用
次のステップ:
- 自サイトに重複URLがないか確認する
- www有無、http/https、index.html有無を統一する
- 適切な方法で正規化を行う
- Search Consoleで正規化が正しく認識されているか確認する
URLの正規化は、SEO評価を適切に集約し、クローラーの効率的な巡回を促すために重要な施策です。1ページ1URLの原則を守り、適切な正規化を行いましょう。

