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n8nワークフロー自動化の活用事例20選|部門別・業種別に徹底解説【2025年版】

Hirokuma
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n8nワークフロー自動化の活用事例20選|部門別・業種別に徹底解説【2025年版】

n8nは、業務を自動化できるワークフローツールです。しかし「具体的に何ができるの?」「自分の業務に使えるの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。

この記事では、n8nのワークフロー自動化について、業種別・用途別の活用事例を網羅的に紹介します。自社の業務に当てはめて、自動化のヒントを見つけてください。

n8nワークフロー自動化の基本

まず、n8nでどのような自動化ができるのか、基本的な考え方を理解しましょう。

ワークフロー自動化とは

ワークフロー自動化とは、「きっかけ(トリガー)」に応じて「一連の処理(アクション)」を自動で実行する仕組みです。

例えば「フォームに回答があったら → スプレッドシートに記録 → 担当者にSlack通知」という流れを、人手を介さず自動で行えます。

n8nで自動化できる処理

n8nは500以上のサービスと連携でき、以下のような処理を自動化できます。

  • データ連携:サービス間でデータを自動転記・同期
  • 通知・アラート:条件を満たしたら自動で通知送信
  • 定期実行:毎日・毎週など決まった時間に処理を実行
  • データ変換:フォーマット変換、集計、フィルタリング
  • AI処理:テキスト生成、要約、分類、画像認識
  • API連携:外部システムとのデータやり取り

営業・マーケティングの自動化事例

営業・マーケティング部門では、リード管理やキャンペーン運用の自動化が効果的です。

リード獲得から通知まで自動化

課題:Webフォームからのリード情報を手動でCRMに登録し、担当者にメールで共有していた。対応の遅れが発生していた。

自動化フロー

  1. Webフォーム(Typeform/Googleフォーム)で回答受信
  2. リード情報をCRM(HubSpot/Salesforce)に自動登録
  3. Googleスプレッドシートにも記録
  4. Slackの営業チャンネルに即時通知

効果:リード対応までの時間が数時間から数分に短縮。取りこぼしも減少。

メールマーケティングの自動化

課題:顧客セグメントごとに異なるメールを手動で送信していた。

自動化フロー

  1. 顧客データベースから対象者を抽出
  2. 購入履歴や行動に応じてセグメント分類
  3. セグメントごとにパーソナライズしたメールを自動送信
  4. 開封・クリック結果をスプレッドシートに記録

効果:メール作成・送信の工数削減。コンバージョン率18%向上の事例も。

SNS投稿の自動化

課題:ブログ更新のたびに各SNSに手動投稿していた。

自動化フロー

  1. WordPress/RSSで新規記事を検知
  2. 記事タイトルとURLを取得
  3. X(Twitter)、Facebook、LinkedInに自動投稿

効果:SNS投稿の手間ゼロに。投稿忘れも防止。

カスタマーサポートの自動化事例

問い合わせ対応や顧客フォローの自動化で、対応品質とスピードを向上できます。

問い合わせの自動振り分け

課題:問い合わせメールを担当者が手動で分類・振り分けしていた。

自動化フロー

  1. 問い合わせメールを受信
  2. AIで内容を分析し、カテゴリと緊急度を判定
  3. カテゴリに応じて担当チームのSlackチャンネルに通知
  4. 緊急度が高い場合は担当者に直接メンション

効果:振り分け作業の工数削減。緊急案件の対応スピード向上。

顧客フォローアップの自動化

課題:購入後のフォローメールを担当者が個別送信していた。

自動化フロー

  1. ECサイト(Shopify/WooCommerce)で購入完了
  2. 3日後にフォローアップメールを自動送信
  3. 14日後にレビュー依頼メールを自動送信
  4. 返信があればSlackに通知

効果:フォロー漏れゼロ。レビュー獲得率向上。

FAQ対応の自動化

課題:同じ質問への回答を繰り返し対応していた。

自動化フロー

  1. チャット/メールで問い合わせ受信
  2. AIでFAQデータベースを検索
  3. 該当するFAQがあれば自動返信
  4. 該当なしの場合は担当者に転送

効果:FAQ対応の8割を自動化。担当者は複雑な問い合わせに集中。

人事・総務の自動化事例

バックオフィス業務も、n8nで大幅に効率化できます。

入社手続きの自動化

課題:新入社員のアカウント作成や書類送付を手動で行っていた。

自動化フロー

  1. 人事システムに新入社員を登録
  2. Google Workspace/Microsoft 365のアカウントを自動作成
  3. Slackに招待、必要なチャンネルに追加
  4. オンボーディング資料をメールで自動送信

効果:入社手続きの作業時間を1/10に短縮。

勤怠・経費申請のリマインド

課題:月末の申請漏れが多く、個別に催促が必要だった。

自動化フロー

  1. 月末にスケジュール実行
  2. 申請システムから未申請者リストを取得
  3. 未申請者にSlack DMでリマインド送信
  4. 締切日に再度リマインド

効果:申請漏れが大幅減少。催促の手間もゼロに。

社内問い合わせ対応

課題:「有給の残日数は?」「経費精算の方法は?」など定型的な問い合わせが多かった。

自動化フロー

  1. Slackで特定のキーワードを検知
  2. AIで質問内容を分析
  3. 社内マニュアルから該当情報を検索
  4. 回答を自動返信

効果:人事・総務の問い合わせ対応時間を50%削減。

経理・財務の自動化事例

請求書処理やレポート作成など、経理業務の自動化事例です。

請求書処理の自動化

課題:メールで届く請求書を手動でダウンロードし、経理システムに入力していた。

自動化フロー

  1. メールで請求書(PDF)を受信
  2. AIで請求書の内容を読み取り(OCR)
  3. 取引先名、金額、支払期限を抽出
  4. 経理システム/スプレッドシートに自動登録
  5. 承認者にSlackで通知

効果:請求書処理の作業時間を80%削減。入力ミスも減少。

売上レポートの自動生成

課題:毎週の売上レポートを複数システムからデータを集めて手動作成していた。

自動化フロー

  1. 毎週月曜9時にスケジュール実行
  2. ECサイト、CRM、広告システムからデータ取得
  3. データを集計・整形
  4. Googleスプレッドシートにレポート作成
  5. Slackで関係者に共有

効果:レポート作成時間がゼロに。毎週同じ時間に自動配信。

開発・IT運用の自動化事例

エンジニアチームの開発・運用業務も自動化できます。

GitHubイベントの通知

課題:GitHubのIssueやPRを見落とすことがあった。

自動化フロー

  1. GitHubでIssue作成/PR作成を検知
  2. 内容をフォーマットしてSlackに通知
  3. 担当者にメンション

効果:重要なイベントの見落としがゼロに。

サーバー監視・アラート

課題:サーバーの異常に気づくのが遅れることがあった。

自動化フロー

  1. 定期的にサーバーのヘルスチェックを実行
  2. CPU使用率やメモリ使用率を取得
  3. 閾値を超えたらSlack/メールでアラート
  4. 監視ログをスプレッドシートに記録

効果:異常の早期検知。障害対応時間の短縮。

デプロイ通知の自動化

課題:本番デプロイの情報共有が漏れることがあった。

自動化フロー

  1. CI/CDパイプラインの完了をWebhookで受信
  2. デプロイ内容を整形
  3. Slackの#releaseチャンネルに投稿
  4. ドキュメントを自動更新

効果:チーム全体にリアルタイムで情報共有。

コンテンツ制作の自動化事例

ブログ運営やコンテンツマーケティングの効率化事例です。

記事アイデアの自動収集

課題:競合サイトや業界ニュースを手動でチェックしていた。

自動化フロー

  1. 競合サイトのRSSフィードを監視
  2. 新着記事を検知
  3. タイトルとURLをNotionに自動登録
  4. 週1回、記事リストをメールで送信

効果:情報収集の手間削減。アイデアの取りこぼし防止。

AIを使った記事ドラフト作成

課題:記事の下書き作成に時間がかかっていた。

自動化フロー

  1. Notionに記事テーマを登録
  2. AIでアウトライン/ドラフトを自動生成
  3. 結果をNotionに追記
  4. 担当者にSlack通知

効果:記事制作のスピードアップ。ライターは編集に集中。

多言語展開の自動化

課題:日本語コンテンツの多言語翻訳に時間がかかっていた。

自動化フロー

  1. CMSで新規記事を公開
  2. AIで英語/中国語に自動翻訳
  3. 翻訳結果を下書きとして保存
  4. レビュー担当者に通知

効果:翻訳の初稿作成を自動化。展開スピード向上。

Eコマースの自動化事例

EC運営における受注処理や在庫管理の自動化事例です。

在庫管理の自動化

課題:複数販売チャネルの在庫を手動で同期していた。

自動化フロー

  1. Shopifyで注文発生
  2. 在庫管理スプレッドシートを自動更新
  3. 他のモール(楽天、Amazon)の在庫数も同期
  4. 在庫が閾値以下になったらSlackで通知

効果:在庫の二重販売防止。在庫切れの事前検知。

注文処理の自動化

課題:注文情報を複数システムに手動入力していた。

自動化フロー

  1. ECサイトで注文受付
  2. 顧客情報をCRMに自動登録
  3. 出荷指示を倉庫システムに送信
  4. 注文確認メールを自動送信

効果:注文処理の手作業を排除。ミスも減少。

レビュー管理の自動化

課題:商品レビューの確認・対応が遅れていた。

自動化フロー

  1. ECサイトの新着レビューを定期取得
  2. AIで評価(ポジティブ/ネガティブ)を分類
  3. ネガティブレビューはSlackで即時通知
  4. 全レビューをスプレッドシートに記録

効果:ネガティブレビューへの迅速対応。顧客満足度向上。

業界別の活用事例

特定業界での高度な活用事例を紹介します。

金融業界:不正検知

クレジットカードの取引データをリアルタイムで分析し、不正取引を検出するシステムをn8nで構築した事例があります。検出率89%を達成しました。

医療業界:治療効果予測

電子カルテシステム(Epic EHR)とPythonの分析スクリプトをn8nで連携させ、治療効果予測システムを構築した事例があります。

製造業:予知保全

検査機器から収集されるIoTデータを活用し、機器の故障を予知する保全システムにn8nが利用されています。

教育業界:学習支援

学生の課題提出状況を分析し、特定の苦手分野がある学生に対して補助教材を自動配布するワークフローが構築されています。

自動化ワークフロー構築のコツ

n8nで効果的なワークフローを構築するためのコツを紹介します。

小さく始める

最初から複雑なワークフローを作ろうとせず、2〜3ノードのシンプルな自動化から始めましょう。成功体験を積んでから徐々に拡張するのが効果的です。

手作業を観察する

自動化したい業務を「きっかけ」「処理」「出力」に分解して整理しましょう。日常的に繰り返している作業こそ、自動化の候補です。

エラー処理を設計する

本番運用では、API制限やネットワークエラーなどが発生します。エラー時の通知や、リトライ処理を組み込んでおくと安心です。

テンプレートを活用する

n8nには600以上のワークフローテンプレートが公開されています。目的に近いテンプレートをインポートしてカスタマイズするのが効率的です。

よくある質問

Q. どのくらいの時間削減になりますか?

A. 自動化する業務によりますが、定型業務であれば80〜90%の時間削減が期待できます。例えば、週に5時間かかっていたレポート作成が、自動化によりほぼゼロになります。

Q. プログラミングは必要ですか?

A. 基本的な自動化はノーコードで可能です。ただし、複雑なデータ処理にはJavaScriptの基礎知識があると便利です。

Q. 社内の基幹システムとも連携できますか?

A. APIを持つシステムであれば、HTTP Requestノードで連携可能です。APIがないシステムでも、Webhookやデータベース連携で対応できる場合があります。

Q. 無料でどこまでできますか?

A. セルフホスト版は実行回数無制限で無料です。この記事で紹介したすべての事例が、無料で実現可能です。

まとめ

n8nのワークフロー自動化について、様々な活用事例を紹介しました。

部門 主な自動化例
営業・マーケ リード管理、メール配信、SNS投稿
カスタマーサポート 問い合わせ振り分け、フォローアップ
人事・総務 入社手続き、リマインド、社内FAQ
経理・財務 請求書処理、レポート生成
開発・IT GitHub通知、監視アラート
コンテンツ 情報収集、記事作成支援
Eコマース 在庫管理、注文処理、レビュー管理

まずは自分の業務で「繰り返しやっている作業」を洗い出し、小さな自動化から始めてみてください。n8nの基本的な使い方は、n8nの概要はで解説しています。AIを活用した自動化はも参考にしてください。